2020年の振り返り~新たなチャレンジについて~

2020年も残り2日となりました。今年はコロナウイルスによる未曾有の出来事により多くの人が生活様式の変更を余儀なくされた1年だったかと思います。春先からトイレットペーパーが無くなり、マスクが無くなり、密回避で大小のイベントが全て中止、はたまた移動も自粛ムードが広がり、この間感じた閉塞感は大変なものでした(まだまだ現在進行形ですが)。ただ、ようやくワクチン接種が日本でも来年実施される計画とのことで、ようやく年末になって希望が持てる状況になってきたかと思います。

このような中で今年は私にとって新たなチャレンジを踏み出した一年でもありました。色々とご縁があり、アイルランドに本社があるフィンテック企業Global Shares社の日本法人スタートアップメンバーとして働き始めたのです。その日本拠点として宮崎が選ばれ、現在着々と体制を整えている段階です。

https://www.globalshares.com/ja/

会社の説明を少しさせていただくと、一言で言えば弊社は役員・従業員に対する株式報酬に特化したオンラインソフトウェアを提供するフィンテック企業です。現在世界中で300社以上の上場•未上場企業にこの株式報酬管理ソフトフェアが導入されています。アイルランド本社のクロナキルティをはじめ、ダブリン、ロンドン、エディンバラ、ミュンヘン、マドリッド、リスボン、香港、北京等に拠点があります。なぜこの大都市の並びの中で、日本は宮崎かと言いますと、表面的にはコストメリット・行政による手厚い支援、というものが挙げられますが、それよりもずっと大きな理由は日本代表のジョン・ミーハンの個人的な縁によるものです。彼は若かりし頃、ロンドンから英語の先生として宮崎にきて数年滞在していました。その時宮崎の豊かな環境や、その環境により育まれた人々の温かい心に感銘を受けたとのことで、それが宮崎を選んだ最大の理由とのことでした。クライアント、カスタマーサポートを実施する拠点として、そこで働くスタッフの“人の良さ”というのが弊社では外せないビジネスの要諦であるとのことです。当時一介の英語教師であった男が大人になって成り上がり(!?)、人生の後半で思い入れのある極東日本のそのまた宮崎に大きな事業投資を行うとは何と偉大な漢でしょう笑

日本に進出してきてまだそれほど時間は経っていませんが、既に日経平均構成企業に複数採用実績があり、今後日本マーケットの拡大とともに、宮崎拠点の役割はより重要となるでしょう。将来的に人員増員も計画されています。株式報酬&事業内容についてもう少し補足させていただくと、欧米企業では広く普及している従業員向けの株式報酬制度が、コーポーレート・ガバナンスコードの改訂や海外M&Aの増加によって、現状給与報酬がほとんどである日本においても大企業を中心に注目が高まりつつあります。このような中で弊社は主に日本企業の役員・従業員(非居住者)向けのソリューションを展開する事で差別化をはかっています。自社株付与を検討する企業にとって、権利者の複数国にまたがる課税対応や源泉徴収要件、各国の法令遵守義務など、株式報酬管理にまつわる事務負担は大変大きいものがあります。Global Sharesのサービス、ソフトウェアを利用すればこの負担を大幅に軽減することができるため、この分野において弊社はまだ小さいながらも大きな存在意義が出せると思っています。株式報酬制度が日本でもっと身近なものになるように尽力して参ります。

長々となり途中宣伝めいたところも入ってしまいましたが、この新しい試みが花開くように来年も引き続き仕事に邁進したいと思います。皆様にとっても2021年が希望に満ち、充実した一年になりますよう心よりお祈り申し上げます。

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ABOUTこの記事をかいた人

ichihara

宮崎県生まれ。メーカー・商社・FC運営会社勤務を経て現在アイルランド資本のFintec企業Global Sharesにて株式報酬アナリスト業務に従事。早大院修了。在学中に中国の北京大学へ交換留学。MBA。